2016年12月2日
栃木県の2つの屋台がユネスコの無形遺産に登録されました。
更新日時:2016年12月2日
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会はエチオピアのアディスアベバで開いた会合で「烏山の山あげ行事」(那須烏山市)、「鹿沼今宮神社の祭の屋台行事」(鹿沼市)など18府県33件の祭りで構成する「山・鉾(ほこ)・屋台行事」を無形文化遺産に登録することを全会一致で決めた。最終日の2日、リスト記載の手続きをする。歌舞伎、和食、和紙などに続き、日本の無形文化遺産は計21件、本県関連では2010年の「結城紬」以来の登録となる。那須烏山、鹿沼両市では1日、記念式典が行われ「世界に認められた」と歓喜が広がった。
文化庁が公表した決議文仮訳によると、地域住民が力を合わせて運営を続けてきた点や、山車の資材を調達するため計画的な植林が行われていることが高く評価された。
那須烏山、鹿沼両市でも1日、記念式典でくす玉が割られ、登録を祝った。今後、烏山山あげ保存会などは11日、登録記念イベント「冬の山あげ」を開催する。山あげ行事を冬に実施するのは初めて。また鹿沼いまみや付け祭り保存会などは23日、市民情報センターに彫刻屋台4台などをそろえ、市役所まで屋台巡行を行う予定。
33件はいずれも国の重要無形民俗文化財に指定され、住民らの保護団体がある。過疎や少子化で祭りの担い手不足が進む地域も多く、登録は大きな励みになりそうだ。
作成者:shimofujiyaカテゴリー:お知らせ