妊婦の温泉入浴問題なし 「禁忌症」から除外
更新日時:2014年1月27日
環境省は1月24日、温泉の成分や入浴上の注意を定めた温泉法の基準を32年ぶりに見直し、入浴を避けるべき「禁忌症」の中から「妊娠中」を削除する方針を決めた。
妊婦が温泉に入っても医学的に問題ないとされ、専門家から見直しを求める声が上がっていた。一般からの意見公募を経て今年夏までに各都道府県に通知する。
1982年に定められた現行基準は、禁忌症として重い心臓病などとともに「妊娠中(特に初期と末期)」を挙げている。環境省は、妊娠を理由に入浴が拒否された例は「聞いたことがない」としているが、見直しにより妊婦も安心して温泉を楽しむことができそうだ。
温泉法は、脱衣所などの見えやすいところに温泉の成分や禁忌症などの注意事項を表示することを義務付けている。妊娠が禁忌症とされた理由について、環境省は「記録が残っておらず定かではないが、外国の文献や俗説を参考にした可能性がある」と説明している。
今回の見直しでは温泉の効用として、うつ状態や睡眠障害といったストレスによる諸症状を新たに盛り込む。
作成者:shimofujiyaカテゴリー:お知らせ
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